今年、中部合唱コンクールが三重県にやってきます。
まず、ご存じない方のために大会の説明をします。
この大会は全日本合唱連盟中部支部
(三重・愛知・岐阜・長野・福井・石川・富山)7県の
県予選を勝ち抜いた代表団体による合唱コンクールで、
中学・高校・大学・職場・一般の部門に分かれて、
9月下旬の土、日を使って2日間行われます。
また、10月(中・高)・11月(大・職・一)に行われる
全国大会の予選も兼ねた大会です。
例年、1日目の高校・大学・職場部門に30団体前後、
2日目の中学・一般部門にも30団体以上、
合計60団体以上の合唱団が集います。
中部支部のレベルは大変高く、
支部代表になった団体は全国大会でも上位入賞の常連で、
昨年も三重県代表のヴォーカルアンサンブル《EST》が
一般部門の最高賞「文科大臣賞」を受賞しています。
少し話がそれますが、文科(文部)大臣賞については、
三重県勢はこれまでにも五十鈴中学合唱部、合唱団「うたおに」、
そしてヴォーカルアンサンブル《EST》が
7年前にもう一度獲得しています。
話を戻します。
ですから中部合唱コンクールの大会自体が
全国大会にひけを取らないハイレベルなものとなっており、
大変聞き応えのある充実した大会となっているわけです。
さて、その大会が9年ぶりに三重県で開催されるのです。
以下が今年の大会概要です。
名 称:第63回中部合唱コンクール
(全日本合唱コンクール中部支部大会)
日 時:2010(平成22)年9月25日(土)・
26日(日) 9:40〜
第1日(9/25)高等学校部門(A,Bグループ)、大学部門、職場部門
第2日(9/26)中学校部門(混声の部、同声の部)一般部門(A,Bグループ)
会 場:三重県文化会館大ホール(〒514-0061 津市上津部田1234)
※ 主催、後援等は省略 |
9年ぶりの中部コンクール、
途中で2回の全国大会を成功させた三重県合唱連盟ですから、
“楽 〜 勝 〜”と思われるかもしれませんが、
そんなことは決してございません。
というよりも、皆様に次のことをぜひお願いしたいのです。
一つは(これが一番大切なことですが)
一人でも多くの皆さまに、この大会に足を運んでいただきたいことです。
これをお読みの合唱を愛好される皆さま、
合唱に興味をお持ちの皆さま、
三重県文化会館にいらして中部コンクールの演奏を一度聴いてみてください。
考えてみれば、たった10分ほどの演奏のために、
ひと夏全部を使って練習するわけです。
バカバカしいと言われれば全くその通りですが、
だからこそ、無類の感動を味あわせてくれます。
その感動をぜひじかに味わっていただきたいと思うのです。
そして、それとともに出演される皆様には、
満員の聴衆の中で歌っていただく・・・。
三重県合唱連盟は「もてなし上手」
という嬉しい評価をいただいていますが、
満員の聴衆に勝る「おもてなし」はございません。
ぜひ出演者に気持ちよく歌っていただき、
喜んでいただけるようにしたいと思うのです。
次にお願いしたいことといえば、
運営資金つまりお金の話です(言わずもがな・・・です)。
2回の全国大会はもちろん大変でしたが、
運営費については最後には全日本本部があるため、
一種安心感がありました。
しかし、この大会は完全独立採算制です。
また、残念ながら自治体からの補助は一切ございません。
そこで広告・協賛を大募集したいと思います。
私たち役員も最大限の努力をさせていただきますので、
皆様のお力もお貸し下さい。
不況の中、こういったことをお願いするのは大変心苦しいのですが、
どうかよろしくお願いします。
最後に中部合唱コンクールでの私の思い出を紹介させていただきます。
一番の思い出は、もう何年前になるのでしょう、
合唱団「うたおに」で初めて全国大会出場を果たした大会ですね。
会場は長野県民文化会館(今のホクト文化会館)で、
確かこの会館の完成記念を兼ねた大会であったと思います。
木曽ヒノキの木の香漂う
素晴らしいホールであったこともよく覚えています。
「うたおに」はそれまで中部コンクールには
10回ほど連続で出場していたのですが、
どうしても中部の壁が越えられなくて、毎年悔しい思いをしていました。
しかしこの大会でついにその壁をこえたのですねー。
嬉しかった。本当に嬉しかった。
結果発表の瞬間、指揮者の羽根先生と手を取り合って喜んだのですが、
その時の先生の第一声が何だったと思います?
「あーー、ホッとしたーー、腰ぬけたーー」
現在、全日本コンクール委員会の
トップを務めていらっしゃる羽根先生ですが、
二十数年前に初めて全国大会出場を果たした時は、こんなだったのです。
その後、コンクール出場を取りやめるまで全ての大会で、
羽根先生率いる合唱団「うたおに」は全国大会にコマを進めることができ、
私はその全部に出場したのですが、
どの大会よりもこの時のことを鮮明に覚えています。
私の、そして羽根先生の
青春(ちょっとムリがある?)時代の思い出です。
では皆さま、大会がうまくいきますよう、どうかお力をお貸しください。
よろしくお願いいたします。
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