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理事長の小部屋

第4回 「第63回中部合唱コンクール」がやってくる!

三重県合唱連盟理事長 小林 正美


 
今年、中部合唱コンクールが三重県にやってきます。


  まず、ご存じない方のために大会の説明をします。

 この大会は全日本合唱連盟中部支部

(三重・愛知・岐阜・長野・福井・石川・富山)7県の

県予選を勝ち抜いた代表団体による合唱コンクールで、

中学・高校・大学・職場・一般の部門に分かれて、

9月下旬の土、日を使って2日間行われます。


 また、10月(中・高)・11月(大・職・一)に行われる

全国大会の予選も兼ねた大会です。

 例年、1日目の高校・大学・職場部門に30団体前後、

2日目の中学・一般部門にも30団体以上、

合計60団体以上の合唱団が集います。



 中部支部のレベルは大変高く、

支部代表になった団体は全国大会でも上位入賞の常連で、

昨年も三重県代表のヴォーカルアンサンブル《
EST》が

一般部門の最高賞「文科大臣賞」を受賞しています。



 少し話がそれますが、文科(文部)大臣賞については、

三重県勢はこれまでにも五十鈴中学合唱部、合唱団「うたおに」、

そしてヴォーカルアンサンブル《
EST》が

7年前にもう一度獲得しています。



 話を戻します。

 ですから中部合唱コンクールの大会自体が

全国大会にひけを取らないハイレベルなものとなっており、

大変聞き応えのある充実した大会となっているわけです。


 さて、その大会が9年ぶりに三重県で開催されるのです。

 以下が今年の大会概要です。

名 称:第63回中部合唱コンクール
    (全日本合唱コンクール中部支部大会)


日 時:2010(平成22)年9月25日(土)・
     26日(日) 9:40〜


第1日(9/25)高等学校部門(A,Bグループ)、大学部門、職場部門

第2日(9/26)中学校部門(混声の部、同声の部)一般部門(A,Bグループ)

会 場:三重県文化会館大ホール(〒
514-0061 津市上津部田1234)

   主催、後援等は省略



 9年ぶりの中部コンクール、

途中で2回の全国大会を成功させた三重県合唱連盟ですから、

“楽
〜”と思われるかもしれませんが、

そんなことは決してございません。

 というよりも、皆様に次のことをぜひお願いしたいのです。



 一つは(これが一番大切なことですが)

一人でも多くの皆さまに、この大会に足を運んでいただきたいことです。

 これをお読みの合唱を愛好される皆さま、

合唱に興味をお持ちの皆さま、

三重県文化会館にいらして中部コンクールの演奏を一度聴いてみてください。

 考えてみれば、たった10分ほどの演奏のために、

ひと夏全部を使って練習するわけです。

バカバカしいと言われれば全くその通りですが、

だからこそ、無類の感動を味あわせてくれます。

その感動をぜひじかに味わっていただきたいと思うのです。


 そして、それとともに出演される皆様には、

満員の聴衆の中で歌っていただく・・・。

 三重県合唱連盟は「もてなし上手」

という嬉しい評価をいただいていますが、

満員の聴衆に勝る「おもてなし」はございません。

ぜひ出演者に気持ちよく歌っていただき、

喜んでいただけるようにしたいと思うのです。


 次にお願いしたいことといえば、

運営資金つまりお金の話です(言わずもがな・・・です)。


 2回の全国大会はもちろん大変でしたが、

運営費については最後には全日本本部があるため、

一種安心感がありました。

 しかし、この大会は完全独立採算制です。

 また、残念ながら自治体からの補助は一切ございません。


 そこで広告・協賛を大募集したいと思います。

 私たち役員も最大限の努力をさせていただきますので、

皆様のお力もお貸し下さい。

 不況の中、こういったことをお願いするのは大変心苦しいのですが、

どうかよろしくお願いします。




 最後に中部合唱コンクールでの私の思い出を紹介させていただきます。

 一番の思い出は、もう何年前になるのでしょう、

合唱団「うたおに」で初めて全国大会出場を果たした大会ですね。

 会場は長野県民文化会館(今のホクト文化会館)で、

確かこの会館の完成記念を兼ねた大会であったと思います。

木曽ヒノキの木の香漂う

素晴らしいホールであったこともよく覚えています。

 「うたおに」はそれまで中部コンクールには

10回ほど連続で出場していたのですが、

どうしても中部の壁が越えられなくて、毎年悔しい思いをしていました。

 しかしこの大会でついにその壁をこえたのですねー。

嬉しかった。本当に嬉しかった。

 結果発表の瞬間、指揮者の羽根先生と手を取り合って喜んだのですが、

その時の先生の第一声が何だったと思います?

「あーー、ホッとしたーー、腰ぬけたーー」

 現在、全日本コンクール委員会の

トップを務めていらっしゃる羽根先生ですが、

二十数年前に初めて全国大会出場を果たした時は、こんなだったのです。

 その後、コンクール出場を取りやめるまで全ての大会で、

羽根先生率いる合唱団「うたおに」は全国大会にコマを進めることができ、

私はその全部に出場したのですが、

どの大会よりもこの時のことを鮮明に覚えています。

私の、そして羽根先生の

青春(ちょっとムリがある?)時代の思い出です。


 では皆さま、大会がうまくいきますよう、どうかお力をお貸しください。

 よろしくお願いいたします。

バックナンバー
第1号 理事長の小部屋』新設にあたって
第2号 『第3回声楽アンサンブルコンテスト全国大会観戦記』
第3号 「三重県合唱連盟役員のご紹介」

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