全日本合唱フェスティバル
  第56回全日本合唱コンクール全国大会 大学・職場・一般の部の風景


目  次
大会1日目
1 まずは朝礼
2 準備は大忙し
3 いよいよ開会
4 大入りの三重物産展
5 昼休みの入れ替えは・・・
6 とにかく演奏終了
7 結果発表
8 最後の最後に
大会2日目
1 暖かな朝礼
2 うどんづくりも慣れました
3 お疲れモード
4 演奏終了
5 知事までやって来ました
6 来年は愛媛で!
7 ありがとう皆さん


まずは朝礼 8:00〜8:30
 既に、前日の準備から睡眠不足気味の実行委員を中心に、約200名の三重県合唱連盟の誇る運営スタッフが総合文化センターエントランスに集合します。
 心配された雨はなく、抜けるような秋空でしたが風が強く、支給されたトレーナーを身にまとった面々は、早朝の総文センターエントランスで、寒さにふるえていました。
 この日のために、三重県総合文化センターは、午前9時開館の規則を曲げて、8時30分の入館を特別に許可して下さいました。
 何せ、各団から集まった200名の大所帯。事前に打ち合わせなどできようはずもなく、10時の開会式までの2時間で、全ての業務を覚えます。
 羽根三重県合唱連盟理事長の緊張したあいさつにはじまり、各部長の紹介のあと、早速、各部に分かれ、エントランスでの打ち合わせが始まりました。
 これから、長い長い2日間が始まります。
準備は大忙し 8:30〜10:00
 やがて、各所に散って準備と確認が始まります。
 皆、大変ですが、特に大変なのが中庭で行う「三重物産展」の設営と、伊勢うどんを始めとする三重県合唱連盟の出店準備です。
朝の三重物産展
 これまでの「全国大会」は、いわゆる大都市で開催されてきました。
 演奏が終わると(終わらなくても)、町へ歩いて繰り出し、うまいもの(博多ラーメン、北海道ラーメン、きびだんご、ぎょうざ、讃岐うどんetc)を食べるのが、全国コンクールの定番です。

 ところが、津の町は人口約15万。
 津駅に到着すると、県庁所在地であることを疑うほどです。はっきり申しあげると田舎であります。
 総合文化センター周辺は、田んぼばかりが広がっており、2日間で4000人の出演者とお客様の胃袋を満たす飲食店はありません。

 これを解決すべく、小林副実行委員長が発案したのが、「三重物産展」であり、その中核を担うのが「三重県おかあさんコーラス連盟」がリハーサルを重ねて完成させた「特製伊勢うどん」でした。
 前日から夜遅くまでテントを設営してくれた三重大学合唱団、寒中吹きすさぶ中、うどんをつくってくれたおかあさん。その他、色々な人の思いをこめて、「ホールはコンクール。外はお祭り」のコンセプトが実現しました。

いよいよ開会 10:00〜10:05
 実行委員長の開会宣言
 定刻ちょうどに、三重県初の全日本合唱コンクール全国大会が始まりました。

 始まりもピッタリですが、このあと、進行は神がかり的なほど時間通りに進行します。
 1日目の演奏終了時点で1分、2日目では30秒しかタイムテーブルと変わりませんでした。

 ただ、審査の都合で表彰式だけは遅れました。審査は難しいのですね。

 なお、開会宣言は、実行委員長の羽根功二です。


大入りの三重物産展 (常時)
物産展の様子
 裏方をやっていると演奏を聞くチャンスはありません。
 会場に3日間いながら、客席でついに1曲も聴けませんでしたので、演奏内容については別のサイトをご利用ください。m(__)m

 演奏が進む中、三重物産展は好調な売れ行きで進みます。伊勢うどんにいたっては、用意した300玉が午前中に売り切れ、追加注文に四苦八苦することになりました。
お買い上げいただきました皆様、本当にありがとうございました。
 このまま無事に進むといいのだけれど・・・・
 
昼休みの入れ替えは・・・ 12:43〜13:40
 会場部・受付部、最大の課題、昼休みがやってきました。
 午前券を発行しているために、午前の演奏が終わった時点で、全ての観客の皆様に、一旦、ホールから退出いただく必要があるのです。
 
この入れ替えが速やかに行われるかどうかは直前まで心配の種でした。刻々と昼休みが近づくにつれ、坂本会場部長と山本受付部長の顔がひきつってきます。
 昼休みと同時に、退出をお願いして走り回り、トイレの中まで確認して、ようやく入れ替えが完了しました。

 お客様には、例年と違うこの段取りに戸惑われた方も見えたようで、ご迷惑をおかけしました。退出をお願いする三重県合唱連盟のスタッフの顔が引き攣っていたとしたら、どうぞお許しいただきたいと思います。

 約20分間で会場内を再解放。ホッとした瞬間でした。

とにかく演奏終了 18:31〜18:44
 一般Aの演奏も終わりに近づくと、スタッフもなにやらソワソワし始めます。
 この日、最後の演奏は、三重県代表 ヴォーカル・アンサンブル《EST》
 演奏時刻が近づくと、舞台袖にスタッフが増えて聞き耳をたてています。

 筆者は、電話応対をしながら本部モニターの様子を見るだけでしたが、ESTのメンバーが入場した途端、拍手が起こったのを聞き、何故か緊張したのを覚えています。

 可哀想に、ESTのメンバーでもある三重県合唱連盟事務局次長は、本番ギリギリまで本部で仕事をしていました。着替えも本部でしていたような・・・・  
 そして、演奏終了後、30分程で彼女は本部に帰ってきて、また仕事を始めました。ただただ、感謝するばかり。
 とにもかくにも1日目の演奏終了です。
 
 この瞬間、タイムテーブルとの誤差、約1分。
 舞台袖の魔術師。吉田副理事長のなせる業でした。

結果発表  19:45 からだったかな?
 結果発表では、やはりというか審査が長引きました。
 1日目は大学生の皆さんが多いせいでしょうか。待ってる間もホール内では、合唱が鳴り響き、待ち時間も楽しんでおられました。

 ホール内の雰囲気とは裏腹に審査部では、結果の確認に越知審査部長が必死になっています。何しろ間違えたら大変です。全日本の事務局と一緒になって、厳正な審査結果を確認いたします。

 結果は、次のとおりでしたが、三重県代表《EST》の金賞・文部科学大臣奨励賞は嬉しい限りです。地元での金賞は格好よすぎますね。

最後の最後に  21:00頃
 全ての日程が終了し、ホッとしていた頃。一番、恐れていた負傷者が出てしまいました。
 受賞に喜ばれた方が、エントランス階段で転倒されたとのこと。
 既に看護士も帰った後で、正副実行委員長も会合のため別会場に移動していました。


 生まれて初めて119番に電話しました。救急車が着くまでが約10分でしょうか、長く長く感じました。
 命に別状はなく、また、本番の後だったのが救いでしたが、受賞の後の喜びすぎには注意しましょう。
 
 会館の施錠をした時点で、既に規定時間の22時を回っていました。

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